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心に残ったあの日のこと

心に残ったあの日のこと

心に残ったあの日のこと

看護師として病棟勤務をしていた頃、
再入院された統合失調症の患者さんが、私にこう話しかけてくださいました。

「立川さん、また入院になっちゃいました。
退院するとき『もう入院しないように頑張ります』って言ったのに…ごめんなさい。」

その方は、妄想による不安の悪化を自覚し、
自ら再入院を選ばれました。

とても立派な判断だったにもかかわらず、
申し訳なさそうなその表情が、今でも心に深く残っています。

「もし、退院後も寄り添うことができていたら、
あの方はあんなふうに自分を責めずに済んだかもしれない…」

そんな思いが、私の中にずっと残っていました。

病棟では、限られた時間の中でしか関われないもどかしさを感じることも多く、
もっと自然な環境で、その人の暮らしに寄り添いたい――

そう考えるようになったのが、
私が訪問看護を目指すようになったきっかけです。

今はその想いを形にするため、
精神科に特化した訪問看護ステーション「ICONIQ」で、
生活の中に安心を届ける看護を目指しています。

管理者イラスト

管理者  
   立川

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